【観戦記】2009 J1 第13節 大宮1-1浦和(埼スタ)



中盤をすっ飛ばして前線へ縦パス一本。カウンター攻撃のみの大宮を押しながらもドローに終わってしまってしまいました。どうも今年の浦和はカウンターをよく食らってしまいますねぇ…。ナビスコカップ含めてこれで3連続ドロー。なかなか決定打が出ませんが、ダービーだけに勝ちたかったなぁ

  • 飛車・角・金落ちで善戦

いい意味で捉えれば、ポンテ・達也・堀之内が故障で不在、更に直輝が累積警告で出場停止、更に闘莉王が開始20分で負傷交代と今季最もメンバーが揃わなかった試合でも負けなかったとも言えます。個に頼らないサッカーを目指すフィンケにとっては、飛車・角・金までなくてもドローだったという結果は大きかったのでは?峻希や林が終盤に入ってラストに怒涛の攻撃を見せたシーンはこの先に繋がると思います。

闘莉王→アレックスで阿部を闘莉王の位置へ下げ、左サイドの細貝を阿部の位置へ。これがうまくはまったと思います。どちらかといえばやや守備重視だったボランチに細貝が入ったところで積極的に前に出るように。それが同点ゴールへ結果的には繋がりました。慣れないポジションで奮闘していた細貝が慣れた場所でしっかり活躍してくれたのは大きかった。
阿部の足が止まったり、ボールロストしてピンチを招くシーンが特にここ最近目立つだけに、早めのアレックス投入→細貝ボランチもありなんじゃないかと思わせるプレーでした。

  • FWだらけの攻撃陣

直輝とポンテが不在でエジミウソン、原口、高原、エスクデロで組んだ前線はうまく回ったとは言えませんでした。
うまくポジションチェンジしながらやっていたように見えますが、エジミウソンが連戦の疲れかいつも程キレがない。原口も高原も依然として状態が上がらず、エスクデロはドリブルばかりでパスを回さずとそれぞれいいところなし。ベンチに代えのFWがいなくなり、フィンケもどうにもできなくなってしまった感がありました。


改めて直輝の存在が今年の浦和に欠かせないものだと証明された気がします。スペースへボールを受けに走り込む選手がいない為か攻撃がどうもチグハグでうまくリズムを作れなかったのが痛かった。

  • 戦いやすくさせてしまった?

再三攻めながら決めきれないのはG大阪戦と同じ。この日も両サイドから崩しにかかっても中央にマトがいると跳ね返されてしまう。大宮はなかなかいい補強したなぁと。大宮が浦和をしっかり研究してきたのもあるのでしょうが、この日の浦和は速いパス回しで相手を崩すというよりもドリブル突破して可能な限り前へ切り込んでいくシーンが目立ち、去年のスタイルに近かったように感じました。見慣れた光景だった為に戦いやすくさせてしまったのかなーという思いもあります。

  • カウンターだけでは勝てない

大宮の一本調子な攻撃にも救われました。土岐田が都築と1対1の絶好機でホームランをかっ飛ばしてくれたり、CKでのマトのヘディングがバーを直撃したり運もありましたが、カウンターしかないと分かれば前半失点して以降は浦和は手こずりはしたが、ある程度動きが想定できて守りやすかったのではないかと。やっぱりリーグ上位との対戦だと川崎レベルの攻撃力があれば別だが、カウンター一本だと苦しい。


埼玉ダービーという事で大宮側は頑張って過去最高の集客だったものの、メディア的には大した盛り上がりもなし。名前だけのダービーマッチから脱却するにはまだまだ時間がかかりそうですねぇ。

  • 浦和発のバスを待つ人の層がいつもと全然違う。待機列が短いのもそうだが、いかにもタダ券もらったから行ってみるかという感じの客が多い。
  • 試合開始50分前くらいに到着。この日はカテ2バックビジターだったが、いつも見ているような比較的後方の位置であれば楽々席を確保できた。
  • カテゴリ毎にどうやって入場チェックするのかと思ったら、ゲートでチケ確認。境界線にはロープが張られていた。
  • ビジター側もいつもと違う感じの雰囲気でまったり気味。俺の隣は浦和とは関係ない色の服を着た夫婦?カップル?で試合途中に来て、試合そっちのけでしばらく弁当食ってた…。
  • 大宮のゴール裏がスカスカ。ナクスタのコアサポの人数が埼スタに来ると少なさが際立つ。ナクスタのキャパを考えたら仕方ないかもしれないが
  • でもメイン・バックスタンドを見るとそれなりに大宮の努力は伺えた。タダ券で来た客をどれだけナクスタへ引っ張り込めるかだろうねぇ