【観戦記】2009 J1 第12節 浦和0-0G大阪(埼スタ)

http://www.sanspo.com/soccer/news/090517/sca0905170502001-n1.htm

リーグ前半戦の山場と考えていた試合で、まさか崩壊しきったチームの再建が半年も経たないうちにこんなに進むとは思いませんでした。ガンバ大阪の良さを封じて目指すサッカーを展開して、一部押された時間はあったものの、終始浦和のペースで進められたのは大きな手応えを感じる事ができました。選手達はどうしても勝ちたかったようですが、大きな勝ち点1だったと思っています。


  • ポンテの穴はみんなで埋めた

前節の川崎戦からポンテが故障で出場できなくなってしまった。その穴を闘莉王を前線に上げる時間を増やす事で埋めようとしていた。その結果はというと、闘莉王と前に上がった際にその穴を埋めるべきボランチがバテてしまってカウンターを食らってしまい、勝ち点を奪うことができなかった。


今回はその穴を闘莉王一人だけではなく、チーム全体でカバーしようと感じられた。特に右サイドの暢久や直輝は運動量でカバーしようとしていたし、代わりに入ったエスクデロもボールを持ちすぎるという課題はあるが、ドリブルで突破して持ち味を生かした。エジミウソンもいつもより後ろまで下がってボールを受けようとしているように見えた。


結果としてノーゴールに終わったが、立ち上がり早々のエジのシュート、前後半1度ずつあった直輝の決定的なシュートはこうした頑張りが生んだものだと思う。


啓太と阿部の両ボランチも高い位置でのプレスや徹底したマークで遠藤を消したのが効いたと思う。パスサッカーで圧倒的な攻撃力を売りにするガンバも二川がいない今なら遠藤を封じてしまえばうまく回らなくなる。相手の良さを消す事が去年はできていなかったが、今年はしっかりと対策を立てて実行している。


ディフェンスだけではなく攻撃面でも頑張りが目立っている。
今季の浦和は直輝とボランチの二人が試合中に何度もポジションチェンジしているが、阿部が上がる場面が多く啓太の攻撃参加は少なかった。この試合は啓太も何度も上がるシーンがあったしうまく回っていたんじゃないかと。


  • 課題は最後の詰めと選手交代

やっぱりゴールを奪えるようになることが第一かね。だけど、形は出来上がりつつあるのでそう悲観する必要はなさそうだ。具体的にはもう少しボールを奪ってからの切り替えを早くする事や前線でのパス数を減らすことになるんじゃないかと思うが、もっとシンプルに思い切ってプレーすればいいだけのような気がする。

もう一つは選手交代。けが人が多くてフィンケも苦労してそうだけど、流れを変えられるような選手がベンチにいない。高原は


  • 去年ほど怖さを感じないガンバ

去年のACL準決勝の頃と比べるとG大阪の怖さを感じなかった。前述の通り浦和が良さを消した事もあるし、試合途中でレアンドロが自爆して退場した事もあったし、故障者や本来の出来にない選手がいたのも影響してるんだろうけどねぇ。


試合後に西野が「うまくなったなという感じは正直する。ただ、強さというのはあまり感じなかった。」と発言していたが、俺自身はそっくりそのままお返ししたいかなーと。レアンドロチョ・ジェジンの加入で怖さは増したんだけどねぇ。


盆に今度は万博で再戦。お互いけが人がどこまで戻れるか分からないけど、もう一度いい試合をしたい。我々はもう一度チャレンジャーとしてもう一度G大阪に成長したところを見せられれば


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