【観戦記】2009 J1 第4節 浦和1-0大分（埼スタ）

堅守の大分相手に苦戦しながらもよく勝ち点3を取ったなぁという印象。前週のナビスコカップ横浜FM戦で、押され気味の展開ながら0点に押さえたことが大きかったんじゃないかなぁと個人的には思いました。

• おかえりアレックス

平川に代わってアレックスが左サイドに入った事で、これまでほとんど見られなかったサイドバックからの攻撃というバリエーションが増えた。
去年までの相馬も良かったが、クロスボールの精度に難があっていい形で駆け上がる回数の割には得点に結びつくようなシーンは少なかったように思う。この日唯一の得点となったシーンも大分GKの西川が出られるか出らないか判断が難しい絶妙なところへのボールを出し、森重が危ないと感じて飛び込んでオウンゴールとしてしまったもので、アレックスの質の高いクロスボールが相手を焦らせたと思っていいんじゃないかと。

とはいえ、まだ若干全体としての動きに慣れてないなぁという印象も持ったので、もうしばらくなじむのに時間はかかると思う。ケガだけは気を付けて次節も頑張ってほしいと思う。

• 目立ちまくった直輝の動き

18歳でボールをキープでき、持っていなければゴール前や最終ラインにも顔を出す。なかなかこんなプレーができるもんじゃない。こちらの予想以上に直輝はすごい選手なのかもしれない。伸二を初めて見た時程ではないがそれに近い衝撃は受けた。この日の埼スタにどよめきを起こした唯一の選手だった。

原口のところに直輝が入れたフィンケ采配が大当たりと言ってもいい。途中でボランチの阿部や啓太とポジションチェンジしながらプレーをしていたが、ボランチではなくもう1列前に置いたからこその活躍だったんじゃないかなと。切れはある、ボールをキープできる、積極的にゴール前に顔を出す。とにかく素晴らしかった。

• 3トップはやっぱダメ？

後半途中で負傷箇所に不安のある闘莉王を下げて、高原を右に投入しエジミウソンを真ん中へ。しかし、それで全体のバランスが悪くなってしまい入れた効果はあまりなかった。高原の状態は決して悪くはないが、パサーのような役目に終始してカウンターのチャンスでもうまく機能しなかった。パスサッカーにそこまでこだわらなくても、カウンターの時くらい強引に行ってもいいんじゃないかい？と思うんだけども…。

• 恐くなかったトリニータ攻撃陣

シュート3本では全く恐くなかった。レッズの流れが悪くなってひやっとする時間はあったが、ウェズレイや高松がケガで離脱し、ただでさえ弱くなった状態で金崎までいなくなって弱り目に祟り目。攻め手が格段に少なくなった。シャムスカは勝ち点1狙いだったのかもしれないが、先に失点してしまったら追い付く事は難しかった。

あとは珍しくラフプレーが多かったような。大分ってファールで相手を止めるようなサッカーするんだったっけ？