WBC決勝 日本5-3韓国

http://www.sanspo.com/baseball/news/090325/bsr0903250511050-n1.htm

一夜明けてスポーツ紙を読んで連覇の喜びをまた噛みしめて、改めてものすごい事をやってのけたんだなぁって思いました。

しかし、これはまだ始まり。これから日本もアメリカも公式戦が始まるんですから。代表の盛り上がりを少しでも公式戦に還元できるといいのですが…。


改めて決勝を振り返っておきます。

日本・韓国共に予想通りの先発。安定感があるピッチャー同士なので、まず乱打戦は考えにくく接戦になるだろうと思っていましたが、これほど胃が痛くなって疲れる試合になるとは。俺自身は帰ってから録画しといたのを見ましたが、生で見ていた人の疲労は相当なものだったんじゃないでしょうか…。

ただ、俺自身は稲葉の一塁線への当たりがエンタイトル・ツーベースになった時に勝ったかなと思いました。展開重視で野球を見てますが、拮抗してどっちに転んでもおかしくない場面であの結果。これは流れが日本にあるなと感じたので、9回にダルビッシュが同点に追い付かれますが、サヨナラ負けはないと確信してました。



岩隈がこの大会で想像以上にたくましくなりましたね。去年の21勝が自信になったのは間違いないですが、ダルビッシュと比べると大一番で信頼できるピッチャーとはまだまだ言えなかった。もちろんボールに対応できた岩隈と苦しんだダルビッシュという差はあれど、もう完全に逆転してしまったような気がします。抜群の制球力と変化球のキレで韓国打線を抑えきりました。
100球に近付いたところで杉内にチェンジ。今大会最も安定していたセットアッパーは彼でしょう。彼がいなければ、日本はもっと不安定な戦いをする事になっていたかもしれません。
最後のダルビッシュはヒヤヒヤもんでした。三振は多かったが、制球はかなり怪しかった。球児の調子が上がらなかったから投げたとはいえ、韓国との相性を考えたら球児でよかったかもしれません。ただ、ダルビッシュが打たれたからイチローのあの一打があった。それだけは間違いないです。



球児の調子が上がらなかったのが村田の離脱と並ぶ原の誤算だったかもしれません。球威が全然ないよりもストレートに伸びがないという表現が一番しっくりくるかもしれません。肩の故障以降年々伸びを感じなくなっており、去年の0点台の防御率はちょっと出来すぎだったように感じていたのですが、やはり無理な調整はよくないのかもしれません。次回はまだ年齢的にも参加可能ですが、ストッパーであり続けていて3月開催なら辞退した方がいいのかもしれません。


小笠原のタイムリーから始まって5点取った訳ですが、実は15本もヒットがあり、また残塁も14ありました。5本のヒットで3点取った韓国の方が実は効率のいい野球をしていた訳ですが、併殺が3つという事を考えたら岩隈が効率の良いピッチングをしていただけなのかもしれません。意外に忘れがちな点かも。


それも6の4のイチロー、3の2の中島の1・2番が機能したのが大きかったし、半分の5イニングで先頭バッターが出塁できた事が大きかった。今回のラッキーボーイになった内川の活躍は勢いをつけた。でも、最後においしいところを持ってったイチローは最高だ。俺はあの一打が出て今までの外野の雑音も払拭できたし苦しみが報われたなぁと思うとちょっと泣けてきました。


あとは雑記

  • 最後、「村田さんがいたことを日本のみなさんに知ってほしかった」と村田のユニフォームを優勝トロフィーと共に掲げた内川を見た時は泣きそうにな った。村田報われてよかったな!
  • さんざん週刊誌は岩村イチローの不仲を書いてたが、よく会話もしてたし最後は満面の笑みで抱き合ってたじゃないかw
  • イチローは相当嬉しいと名言連発するなぁ。個人的に一番残ったのは「『私、アイドルなの』といいながらかわいくないと困るのと同じで、侍といいながら勝てないのはまずい。」
  • ナベツネイチローのヒットを長嶋の天覧試合のホームランに次ぐと言ったが、その数十倍すごいと思う。天皇の前とはいえ国内にすぎないのだから。