そらそうよ

虎は負けなかった。しかし勝ちたかった…。巨人はデーゲームで中日に負けた。その時点でいったん阪神に点灯したマジックは、ヤクルト戦ドローですぐに消滅。単独首位には返り咲いたが、残り試合を考えれば喜べない引き分けだ。「TG一騎打ち」はさらにヒートアップしてきた。

聞き捨てならなかった。心ないヤジに岡田監督が思わず振り返った。
「今、なに言うた!」
延長十二回引き分け、3時間54分にも及んだロングゲームを終えた指揮官に向かってスタンドから罵声(ばせい)が飛んだ。
「選手の信頼失ってるゾ!球児をつぶす気か!」
背番号80から立ち上る殺気。鬼の形相でスタンドにずんずんと近づくと広報の制止を振り切って叫んだ。
「なんやと、もう一ぺん言うてみぃ。誰に向かって言うとんや!」。
あまりの勢いに気圧されたファンは「僕も応援してるんです。分かって下さい」と泣き声になった。
「言い方があるやろう!」。
ひとにらみをきかせると肩を怒らせながらグラウンドを後にした。
プロらしくないプレーや敗戦にヤジが飛ぶのがこの世界。そんなことは当然、承知している。だが、一生懸命プレーする選手たちに対する心ないヤジ。それも意見するというにはあまりにも、品のない言い方に我慢がならなかった。
(デイリーより一部抜粋)


「選手からの信頼を失っているんだよ」は、内部事情を知らない一ファンが言い切っていいことではありませんが、「球児をつぶす気か」はそう思ってる人が少なからずいるのではないかと…。
しかし、俺自身は突っ込むべきはそこではなく、打てないのにも関わらず何の変化も加えようとしない事に関してだったのではないかと思っています。


貧打なのは今に始まったことではなく、去年以前から分かっていたはず。普通こういう時は、監督が知恵を絞って、スクイズでもバスターでもエンドランでもサインを出してやらせて得点を奪いに行くべきじゃないのか…。その姿が全く見えずに、選手のせいにされたのではたまりません。
楽天の監督にバッカじゃなかろうかなんとかと言われかねない現状だと思っているのは俺だけだろうか?


選手はよくやってくれていると思うよ。必死さが感じられないのは監督の采配だと思うんだけど…。今までやってないからって理由でスクイズ、バスター、エンドランをやらないのだとすれば、当時と状況が違うのだから無策だと非難されても仕方ないと思いますが。