【観戦記】読売8-9阪神

universe2007-09-07


http://www.sanspo.com/baseball/top/tig200709/tig2007090801.html


ホームランを7本も打ったのに負けた読売と唯一のホームランが決勝点になって勝った阪神
ある意味今年の両チームを象徴する試合だったと言える試合だったのではないかと、試合が終わって半日ほど経った今思う。


ゴヤDで久保田が9回ノーアウト満塁という展開からサヨナラ負け寸前の大ピンチをしのぎ、代打中村豊の起死回生の決勝ホームランでケリをつけた試合が2年前の9・7だった。
それから2年後。あの久保田が同点に追いつかれ、代打桧山の決勝ホームランでケリをつけるという同じような試合が見れるとは。
12ゲーム差を逆転する優勝がかなり現実的になってきたのではないだろうか。



阪神先発のボーグルソンは肝心なところで球が甘めに行きがちで、5本ホームランを浴びたがほとんどは失投。台風の影響で調整が狂った部分は否定できないが、よく5回までもったというのが正直なところだ。
それでもホームラン以外の被安打は4回の二岡、ホリンズと繋がった以外はほとんどなかったような気がする。パウエルのところでスクイズを仕掛けた読売だが、見事に外された。普段やらない事をやるからこういう事になるw


打線は1回からとにかくよく繋がった。鳥谷フォアボール→赤星送りバント成功→シーツタイムリーときれいに決まって試合のリズムを作った。原が試合後に嘆いていたが、阪神の得点はほとんどが先頭バッターが出塁してのもの。各回の先頭バッターの何とか塁に出たいという気持ちが、後続のバッターに繋がった。



決勝点となった桧山のホームランは、上原のフォークを上手くすくい上げたもので、決して上原の失投ではなく打った方がうまかった。このところの桧山はここ数年のチャンスでの弱さがなくなり、かつての勝負強さが戻ってきた。代打の神様阪神ファンに崇められた八木とはタイプが違い、一発がある。八木にパンチ力がなかった訳ではないが、一発が出る確率だけなら桧山の方が上だろう。この時期に高橋光と並んで調子を上げてきたのは心強い。





昨日の東京Dの雰囲気は、大一番ということでどちらも元気だったが、レフトスタンドは今年一番の熱気。絶対勝つんだって気持ちが感じられたし、逆転劇をファンが後押しできたんじゃないだろうか。5点差の逆転は千葉マリン、7点差の逆転は神宮と今年の大逆転劇はどちらも関東。これはファンの熱さが全く関係していないとは思えない。