【観戦記】ヤクルト2-3阪神

ラッキー7


http://www.sanspo.com/baseball/score/2007/20070512_c2.html


両チームとも初歩的なミスがあり、逆天王山らしい内容。昨日と同じような展開での勝利だったし、改めて先発陣の不甲斐なさを感じた一戦だった。しかし、これで3連勝。粘っこいイメージだったヤクルトも今年は全然嫌な感じがせず、カモにできそうな感じだ。


先発の杉山は、1回裏を3者連続三振と完璧な内容だったのに、2回裏は先頭バッターのラミレスにストレートのフォアボールを出してみたり、3〜5回をしっかり抑えて立ち直ったかと思ったら、6回裏にヒット→デッドボールとグダグダになって、ラミレスと宮出にタイムリーを打たれて2失点。まるで昔の背番号18の藪を思い出させるような急変を見せた。
こういうタイプは代え時の見極めが難しく、監督泣かせ。それまでを0点に抑えていたし、リリーフ陣の疲労も考えて6回表の打席に立たせたんだろうけど、結果的には失敗となってしまった。



その後はリリーフ陣の踏ん張り。


まずは、橋本が杉山の残したピンチをきっちり処理。昨日、今日と地味ながらいい仕事をしてくれた。この安定感が続くようならJFKに続く柱として使えるようになるのだが…。


7回はウィリアムス。1アウト後、青木にツーベースを打たれてしまう。昨日も球児のストレートをヒットにしていたし、セリーグ首位打者は絶好調な様子なので仕方ないと言えば仕方ない。その後、狩野のパスボールで3塁に青木が進む。


しかし、その青木が続く飯原のショートライナーに飛び出して併殺にしてしまう。1アウトだった事もあり、ボールの行方を確認してからスタートしても十分間に合ったはず。アウトカウントを間違えたのかもしれないが、初歩的なミスで救われた。あれで追いつかれていたら、流れはヤクルトに行っていた。


8回は久保田。昨日も素晴らしいピッチングだったが、今日も素晴らしかった。ストレートに伸びがあり、外野まで飛ばす事は難しそうだった。時々手痛い一発を食らってしまうのだが、ハマった時の久保田はすごい。



最後は球児。昨日とは違って、150キロを超えるストレートが見られずどうしたものかと思った。案の定三振は取れなかったものの、きっちり3人で締めるあたりはさすが。
しかし、今日で4連投と疲労が心配。今季まだ完投する先発がおらず、勝ち試合の大半で当番している状況もっとも球児自身は「明日投げれば、明後日休める」とそれほど気にしてない様子なので、いらん心配か。




攻撃陣は10安打と当たりが徐々に戻りつつあるものの、それでも3点止まり。それでも以前と違いその過程は悪くなかった。
2回に相変わらず好調な狩野のタイムリーで先制し、5回に鳥谷が勝ち越しの2点タイムリー。いずれも今岡→シーツ、狩野→藤原(→杉山)と連続ヒットの後に出たものであり、繋がりが徐々にできつつある。
昨日は一発攻勢、今日は繋ぎと攻撃にもいろんなバリエーションができてきた。これは今後にとってもいい兆候であり、この後広島→横浜とカモにされているチームとの対戦が続く事を考えても好材料だった。