有馬記念考察Ⅱ

今年の中山は去年より馬場状態がいい事だけは間違いないだろう。昨年もシンボリクリスエスがレコードをマークしたが、*1今年は朝日杯でマイネルレコルトがレコードで勝ってしまうような馬場。スプリントでも1分7秒台が出るような速い絶好の馬場である

そういう馬場状態を考えると、今年の有馬記念を勝つのに必要なのはスピードと中山コースの適性ではないか。この視点で出走各馬を見ていきたい

ゼンノロブロイ
府中コースで天皇賞、JCを連勝したように時計勝負にも対応できる
中山芝実績も(2−1−1−0)と4着以下なしの優秀な成績
これを切るのは難しいかと

コスモバルク
中山で2200の日本レコードを作ったようにスピードは持ち合わせている
コース実績も(2−1−0−0)とパーフェクト連対
ただ、今回はロブロイマークと言われてるようなので末脚は微妙

タップダンスシチー
スピードは中京で1分57秒5が示すように抜群のものを持っている
中山で(0−2−1−1)といまいち振るわないが、阪神コースでは勝った実績もあり問題ないだろう

ヒシミラクル
この馬は中山では1度しか走った事がなく、それも着外
阪神では宝塚記念など勝った実績はあるが、タイムは平凡でスタミナ勝負で勝った印象が強い。苦しいか

ダイタクバートラム
夏の小倉で1800の日本レコードをマークした馬なのでスピードは十分
中山も(1−2−2−0)と好成績をおさめている
小倉でも好走してるところを見ると小回りの中山内回りも大得意なはず

ツルマルボーイ
今年の安田記念馬。去年は大きく出遅れたのを追い込んで4着
スピードは問題ない。問題はコース実績で、(0−0−0−2)と小回りが合わないのかいまいち。阪神コースで宝塚記念2着があるが、これはハイペースで前が崩れたのを追い込んだもので、適性は疑問

デルタブルース
たいした時計を持ち合わせていない。中山では1戦1勝だが、タイムが平凡
スピード勝負には苦しい

アドマイヤドン
2歳時に朝日杯を勝った馬。特別時計が速かったわけではなく、その他でもタイムは平凡。中山(1−0−0−1)だが、苦しい

コイントス
2年前の3着馬。その時マークした2分31秒1は出走馬の中でもトップクラス
(0−2−2−0)と勝った事はないが、堅実に走っている。この馬もありえるだろう

グレイトジャーニー
速い持ち時計があるわけでもなく、コース実績もない

ピサノクウカイ
(2−1−1−1)と実績はあるが、持ち時計がいまいち

ハイアーゲーム
右回りがさっぱりなので、ここは苦しいか

ハーツクライ
阪神で好走実績はあるが、持ち時計が平凡。ダービー時の時計はハイペースで前が崩れたところを追い込んだ時に出したもので価値は半減

シルクフェイマス
中山初挑戦で阪神では走った事があるが、時計勝負になるとちょっと厳しいか

ユキノサンロイヤル
(4−1−1−10)と中山は得意コース。しかし時計勝負になると苦しい

以上の事からここではゼンノロブロイ タップダンスシチー ダイタクバートラム ツルマルボーイ コイントス シルクフェイマスまで一応押さえてみる

*1:タップダンスシチーザッツザプレンティが暴走したおかげかもしれんが